ポテンシャルとパフォーマンスの捉え方を間違えると・・・

暑いですね~

暑いとき、暑すぎるときこそ、感覚・感性の見せ所、というのが代表の口癖です。スリリングな展開の時にこそ、平常心を保つことができるか?

暑い・むしむしする・猛暑・熱帯夜、これらから生まれる、これらにセットされる“感情”を外してみましょう。

暑い・むしむしする・猛暑・熱帯夜、単なる事実でしかなく、それ以上でも、それ以下でもないということになります。

「だから何?」という発想は大切ですね

本題に入りますと、今日はとっても間違えやすい・取り違えやすい問題を一つの例から考えてみたいと思います。

ポテンシャルとは、身体で言うならば“可能性”のこと

パフォーマンスとは、ポテンシャルを活せる力

痛みや不調の問題は、直接的には多くがパフォーマンスの問題で、ポテンシャルの問題ではありません。

なので、痛みや不調から解放されたい場合は、ポテンシャルを高めるような運動をしても、成果には結びつきにくいのです。

わかりやすくいうと、痛みや不調から解放されたい、だから筋トレして筋肉をつけて、柔軟性を高める・・・確かに簡単な痛みや不調であれば改善されますが不十分な点が多いですね

しかし、現実的に、筋トレやストレッチで痛みや不調から解放されない方は非常に多いです。私のところに来られる患者さんの中には、そういった取り組みをやっているにも関わらず痛みや不調が慢性的にあり、悩んでいる方が目立ちます。

そもそも見るべき視点がズレているとしか言いようがありません。

痛みや不調を改善したい場合は、パフォーマンスという質的な問題を解決しないといけません。つまり、筋肉量や柔軟性ではなく動きの質と感覚・感性です。

日常生活が送れるくらいの体力さえあれば、痛みや不調から改善されるポテンシャルとしては十分です。

つまり、通院できる時点で、痛みや不調から改善できるポテンシャルは十分にあるということです。

ここを取り違えている専門家が非常に多いのが、現状です。

痛みや不調という観点から見れば、ポテンシャルは必要条件であり、パフォーマンスという質的問題は絶対条件だと思います

体操法やトレーニングは、この部分を混同しており、健康という存在が曖昧なだけに非常に好き勝手宣伝して、無用な混乱を起こしているという印象があります。

ポテンシャル向上に取り組む場合は、ある程度のパフォーマンスの向上、もしくはパフォーマンス向上との同時進行が必須条件です。

体軸法は、“痛みや不調から解放される健康体”というテーマがありますので、パフォーマンス比率が高く、ポテンシャルはゆっくり行きましょう、というスタンスです

要は比率の問題でもありますので、大切なのは、ポテンシャルとパフォーマンスを混同しないという認識をすることですね

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子