例えば、自分の有り様がどんな風に身体の動き、そして筋肉や関節などに反映されるか?
その反映された身体の動きから緊張を発して、身体に悪影響を及ぼすとすれば、その解決策は単純にその動きを止めるしかありません。
ある本の言葉を借りれば貯蓄を増やすコツは「たくさん稼いで使わない」、超当たり前の理屈ですが、これと似ています。身体を痛めたくなければ「身体の動きを修正する作業をし、身体に悪影響を及ぼす動きをやめればいい」ということです。
動きの修正には2種類あり、一つはマクロ的に変えるというやり方、これは治療やヨガで必ずやることです。
もう一つは緊張を読んでいる動きそのものの動き方を直接変えるやり方です。わかりやすい事で言えば、集中すると呼吸を止めてしまうのでれば集中しても呼吸を止めないように訓練をし、パソコン作業をするときに肩をいからせてしまうのであればパソコン作業をするときに肩をいからせることをやめる訓練をし、誰かから精神的ストレスを感じるような言葉を言われたとき、頚がすくんでしまうのであれば、その時に頚をすくませることをやめる訓練をするというものです。
実に単純な事です。ですが、人間の動きは果てしなく多いですので、それを一つひとつ修正していくには限界があります。ある程度は自分自身で考え、応用できるようにならないといけません。
続きをお話する前に、こういう動作修正はセルフケアという言葉でひとくくりにされることがあり、そうなると動作修正もストレッチも体操は一緒にされてしまいますが明らかに違います。これを理解するためにはまずセルフケアと訓練を分けて考える必要がありますので簡単に説明します。
セルフケアとはストレッチや自分で出来るマッサージや体操法など身体に現象として起きた緊張等を改善を意味する方法、動作修正訓練とは緊張等の現象を引き起こしている原因や、日常生活の中にある身体を緊張させる動きそのものを訓練によって修正することです。
骨盤の歪み・背骨の歪み・肩のコリなどは結果現象であり、それら結果現象を引き起こす動きの癖が訓練・修正の対象となります。
その考え方を基準に考えると、セルフケアと動きの修正訓練、利用する人に支持されているのは圧倒的に前者です。しかし、色々と意見はあるでしょうが、個人的に根本的な解決につながる重要な取り組みは、後者の修正訓練です。
では、なぜ前者のセルフケアは支持されやすく、後者の修正訓練は支持されにくいのか?
最も大きいのは、セルフケア系の場合は、わかりやすい体感と満足感。何より「伸びた~」「スッキリした~」というように強い実感があるので、明らかに自覚しやすいという事実があります。それに比べると修正訓練は後々ボディブローのように効いてくるものですので、その重要性に比べれば体感は低いということになります、というよりも次元の違う体感です。そもそも次元の違うセルフケア系と修正訓練系を一緒の土俵で考えられることにちょっと違和感があります。
また、修正訓練はセルフケアと違って、結果現象へのアプローチではないので、やめると戻るということはありません。自転車と同じように修得できれば一生活かすことができます。これが個人的に思う重要度の理由です。
ここらで話を戻します。
重要な動作修正、自分自身で考え、応用していくためには基準が必要です。
何を持って力んで、何をもって力んでいないのか?それがわかれば自分で考え、日常の中で力まない動きに自分自身で修正していくことができます。
その基準、それが落ちる呼吸・落ちない呼吸です。
不調が多い方や緊張体質の方は、日常生活の中で呼吸が落ちている時間が長く、また落ちる回数も多いのです。不調や緊張の少ない方は落ちている時間が短く、落ちる回数も少ないです。
この呼吸がわかるということ=健康への大きな一歩、であることは間違いありません。
ということで、10月8日(月・祝日)の午前、横浜あざみ野でヨガ特別クラスで実施します。
先月のヨガ特別クラスでも、呼吸について体感してもらいましたが、今回はさらにわかりやすく工夫して徹底的に“落ちる呼吸”と“落ちない呼吸”を様々なワークを通して体感してもらいます、日常生活の中で“落ちない呼吸”を取り入れ、落ちる・落ちないという基準を新たに身体に作ることによって、より自分自身をコントロールできるようになってきます。
非常にわかりやすく、やる気さえあれば誰にでも理解することが可能です。
まだ若干名参加枠がありますので、興味のある方は私に連絡をお願いします。
脈絡のない文で申し訳ありませんがよろしくお願いします!!
森田愛子