最近、再びマンガ「め組の大吾」を読んでいます。このマンガからは色々なことが学べます
消防士の物語ですが、主人公の勤める消防署は「めでたい、め組」と周囲から呼ばれています。
その理由は、消防署なのに、出場(出動)件数が少ないから・・・ということは火事の件数が少ないということ・・・
消防士という観点からみると、いっけん仕事をしていないように思えます。しかし、め組の職員達は、
そもそも火事が起きないように環境・啓蒙活動を地道にやっているのです。だから火事が少なく、めでたいめ組なのです
これを治療師の話に置き換えてみると
消防士(治療師)は火事(病気や不調)を起こさないように環境・啓蒙活動(身体意識向上・再教育)をおこなう、それでも起こるときは起きてしまう。消火(治療)というスキルは、そのうえで初めて活かされるべき・・・
火事を消す技術(治療技術)ばかりが仕事ではないのです
火事(病気や不調)を起こさないためには、その環境作り(身体教育)と啓蒙活動(身体意識・認識)が絶対に必要です
しかし、消防士が最も目立つのは、火事のとき、治療師が最も目立つのは、治療のとき・・・環境・啓蒙活動は地味であり、地道であり、耳の痛いことも言わなければなりません
ほとんどの治療師・治療院は、火消し(治療)スキルの修得に特化しています。ある意味それが仕事だから仕方がないのかもしれませんが・・・
本当に求めるべきは、そもそも火消し(治療)が必要ないところを目指すことなのではないでしょうか?
ヨガ(体軸法)は、そもそも痛みにくい身体を作る方法です。これこそが火事を作らないことなのです
しかし、このような活動を本気でしている治療師は本当に少ない・・・それはさびしいことですが、少しずつでも増えていってほしいと本気で思うので、そのアクションとして小規模ながら勉強会を開催しているのです。
特に代表は、難病・難症例ばかりを治療してきた経験から、火消しよりも、火事場を作らないことのほうが大切だと骨身に染みて理解しています
火消し(治療家)ばかり増えても、火事(病気や不調)が減らないのでは話になりません
治療と、環境作り・啓蒙活動はバランスが大切ですが、世の中あまりにも治療院・整体院が多すぎて、結局治療院が増えるほど、患者さんも増えていくような気がしてなりません。
もう少しバランスをとるために、環境作り・啓蒙活動を重視する治療師・セラピストが増えてほしいものです。
私たちは、皆様のご理解のおかげで、治療と環境作り・啓蒙活動のバランスがうまく取れております
これからも火事場(病気・不調)を起こさないためにも、耳の痛い事を言い続ける所存です、なにとぞよろしくお願いします
情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田愛子