私は、新たに何かを学ぼうとするとき子供に戻るようにしています。
頭ではなく、理屈でもなく、ただ素直になり、身体全体に感じ取るように学びます。
それまで自分を覆ってきた価値基準・判断基準を全部脱ぎ捨てて、恥も外聞もなく、あえて何もできない自分をさらけだします。
このように学ぶと、深く学べることを体験的にわかっています。
セミナーなどに参加すると、よく見られる光景ですが、自分の殻から出ようとせずに、必死に自分の積み上げてきたものや、まとっているものを守ろうとする人。
それじゃあ、本当の勉強はできないんじゃない?と思ってしまいます。
そのときの価値基準や判断基準を変えるために、よりクリアにするために勉強するのに、それまでのものを必死に守ろうとする・・・
何をそんな必死で守っているの?を思わず聞いてみたくなることもあります
ありのままで、あえて恥をさらすことも案外気持ちのよいものです。
学びとは、積み上げて・壊すというサイクルの繰り返し、当然苦しいことも増えます。しかし、それを繰り返していると、人間が育ってくるような気がしてなりません。
大切なのは、積み上げたものでも、壊したものでもなく、それをしている人間そのものではないでしょうか?
積み上げて壊していると、なぜか人間は輝きを増すような気がしてなりません。
情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法研究会 森田敦史