私は治療をするときは
「あなたにとって健康とは何ですか?」
というような問いかけから始まります。
もっと言えば、
「あなたにとって治るとは?」
「あなたにとって治療とは?」
こういった、そもそも的な入り方をすることが特徴の一つです。
技を施す以前の問題として大事な事ですし、治療家としての存在意味そのもの、この部分を曖昧にすることはありえないと思っています。
治療家は技に磨きをかけることには一生懸命でも、技を活かすための環境つくりを技と同じくらいに磨きをかける人は決して多くはありません。技の優劣だけでは治療師の実力を量れない難しさがここにあるような気がします。
こういった環境つくりを含めて、それが“治療”と言えるようにもっと努力しなければといつも自分に言い聞かせています。
森田愛子