意味もわからずに続けるもの一つの意義はあります。特に型を修得するまでは意味もわからず続けてもよいと思います。
でも、型には、そこに込められた“その心”が存在します。
“その心”に注意してやるのと、ただやるのでは天と地ほどの差が出てきます。
当院では、自己調整法を学ぶクラスや会がありますが、やはり“その心”を大切にしています。
自己調整法という存在自体に“その心”が存在します。
自己調整法というのは、大きな呼吸法と大きな動きを使って、身体を調整していくものですが、身体構築を分類してみていくと、自己調整法は第1ステップです。
身体構築を進めていけばいくほどに呼吸は自然呼吸に、動きは小さく、というようにスケールが小さくなっていきます。
最終的には日常生活にまで落とし込む必要があります。
なぜならば、日常生活の環境に、その人を形作っている原因が存在しているからです。わかりやすく言えば、その人の不調の本質的な課題は日常生活の有り様に隠れているということです。
自己調整法も、日常生活も本質的な原理は一緒です。ただスケールが違うだけです。
まずは身体から入る、根本的な身体調整から入って、本質的な課題へと迫っていくというイメージです。
それをイメージしながら、自己調整法を考えるのと、ただの自分で出来るセルフケアとして考えるのでは次元が違います。
その心を知るというのは大切なことです。
私達も常に、手法だけではなく、その心をお伝えするように努めています。