そこをどうにか動かそうというよりも、そこがそうなるように環境設定すれば、自ずとそうなるという考え方が大切だと前回お話しました。
骨盤強化プログラムというのもそうです。
これは、骨盤自体を調整するのはもちろんですが、その骨盤をしっかりと固定力をあげて強化するためにお腹の動きを修正するものです。
その際には、必要なお腹の動き、修正したい動きを意識してそのように動かそうとしても、まず無理です。意識というのは時には厄介なもので、単なる根性になってしまう可能性もあります。
それよりも、そうなりやすいポジショニングをつくってしまえば、あっさりと出したい動きを引き出す事が出来ます。
その一例に、
- 手を挙げる
例えば、初歩的な事ですが、お腹をへこませたい時に、普通に立った状態でお腹に意識を集中させてへこませるよりも、両手を万歳してしまえば自然とお腹がへこみやすくなるということです。
どっちが無理がないかという問題です。
無理がないというのは、無駄が力みがない、強く意識することで生じる“そうさせない力み”を起きないようにしていると言えます。
ほんのちょっとした事なのですが、そういうところに気を遣って身体を使ってあげると驚くほどに違いが出ます。
ところで・・・ここまでお話してこんな事を言うのも何ですが・・・私は細かい事を、特に手法について細かい事を文字で説明する事に意味を感じません。
このブログでも、あまり具体的なやり方などをお話しないのは、いつも言っているように動きは言葉だけで理解できるものではないからです。動きの実際にその場で体験・体感し、体得していくものです。
これには人ぞれぞれ意見があると思いますが、私は現場人間ですので、現場で感じた事や得た事の大きさにこだわりたいです。
森田愛子