自分で痛みを抜く患者さんが増えています。
「先生、先日に少し痛んだんですが、この動きをやったら痛みが無くなりました。」
人間は生きている以上、変化変動する生き物なので、その反応として、どうしてもちょっとした痛みが出ることもあります。ネガティブな意味ではなく単なる身体の反応として。
そんな反応としての痛みの多くは、自分で抜くことができます。
こういった患者さんが増えているというのは、びっくりする必要もなければ、不安になる必要もないという事を体験を通して理解してくれる方が増えているという事なのだと思っています。
私の治療信念は、自分の技術をひけらかすことでも、治る手段にこだわることでもありません。来ていただいた方が主体性を持って痛みや不調を克服し、自分の心身をコントロールできるようになっていただくことです。
そして主体性と連動しますが、当院のコンセプトの身体の育てなおすという意味の一つには、よく効く患者さんを増やすことがあります。
腕の良い先生を探すよりも、患者さん自身がどんな刺激でも治りやすい心身を作った方が早道ですし、その方が進化・生長があります。＊治療師が技術向上しないという事ではありません。
「何カ所も治療に通ったけど・・・」
という話は、全くもってここでは意味を要しません。
なぜならば、その言葉はどこまでいっても受身であり、してもらう根性の塊だからです。それでは健康にはなれません。
「効かせてもらう」治療から、「自ら効果を得る」治療へ。
そのためには、感覚と感性が生命線なのです。
そういうスタンスで地道にやっています。
森田愛子
