身体の生涯学習・研鑽の場

ヨガも治療もそうですが、心身を整え、不調和を改善するという表の目的の他に、心身に関しての生涯学習・研鑽の場という目的もあります。

自分自身の心身を知り、コントロールする能力は基礎で、その基礎の力が不調の数や頻度に深く関係します。

心身の基礎力が低下している方が非常に増えている今、必要な事は治療だけではなく、自分自身を知り、コントロールする能力を上げるだと思っています。

そういう基礎力を上げるための意味も持つ治療・ヨガです。

そして、その極みとしているのが2010年秋からスタートした体軸法指導塾です。

3年目に入り、いよいよカウントダウンに入ってきました。

最大にして、最難関の“自然呼吸の修得”に入っています。

ここまで学んだ内容は、

  • 心ー動ー身という考え方。
    なぜ慢性的な心身の不調に陥るのか、裏を返せば心身の実に自然な反応であることがわかります。
  • 一目でわかる不調の循環。
    複雑に絡み合っている心身の不調を循環表で解説。
  • 感覚と中心と構成力。
    なぜ筋肉の量や太さではなく、感覚が必要なのか?感覚こそが身体を構成する大きな源。
  • 感性と事実認識力と適応力。
    普通に生きていると事実誤認します。または事実をある方向へと脚色してしまいます。それがもたらすものとは・・・
  • 注意の一般的方向性。
    ストレスが溜まると上半身に症状が出やすい理由。
  • 注意の執着。
    身体の歪みは改善されても痛みが楽にならないという矛盾。
  • 感情動作反映率。
    精神的ストレスが問題ではなく、精神的ストレスを身体の緊張性の動きに反映させることが問題。
  • 潜在意識下のブレーキ。
    ●●だと思った的な思い込み。脳だけではなく、身体の動きにも無意識的な思い込みがあります。
  • 日常生活変革法(三納法)。
    日常生活を変えるということは、ストレッチする時間をつくるというようなものではなく、今やっている動きそのものの質を変えることです。
  • SR-Cの法則。
    心身を深いリラクゼーションにもっていく法則というかコツ。
  • スクウェア。
    これがわかると手足の使い方がわかります。
  • 人類進化の代償。(始動点)
    人間という頭脳的動物の欠点です。
  • 軽く楽な世界。
    理屈ではない、軽く楽な世界。
  • 3つの土台(肩・骨盤・足元)。
    独特の考え方だと思います。
  • 機能的2関節の重要性。
    身体を考えるうえでの根本的なところ。
  • 連動・衝動で動作を完成させる。
    動かす、ではなく、動いちゃった。
  • 基準の話。(立位・座位・椅座位の違い)
    基準を変えると、同じ手法でも意味や作用がガラッと変わってしまう。
  • ベーシックパターン
    基本的なマクロ的動作修正法です。
  • 負荷と緊張
    負荷と緊張がある程度、わかればリスク激減が可能です。

という、一部ですが、プロセスを経て、今に至っています。

今思うと、かなりマニアックというか、難しい内容でしたが、これ、プロだけに教えているわけではありません。一般の社会人も混ざっています。

真剣に心身を探究したい方には理解できる内容です。

私達も3年間アウトプットすることによって、より明確に、より改良された部分がたくさんあります。これを今後どのような形で治療やヨガ、もしくはその他の活動に還元していくのか?を考えています。

どのような形にしても“心身に関しての生涯学習・研鑽の場”これだけは変わりません。

 

森田愛子