肩甲骨寄せをやめてみる

こんにちは、森田愛子です。

先日、とある取材を受けた際に肩甲骨の話になりました。

横隔膜についてお話したブログでも少し肩甲骨について言いましたので、少し詳しく話します。

これは本当に多くの方がしていることなのですが、

一般的には、肩甲骨を寄せて、背中をピンとして、というのは良い姿勢と言われています。

しかし、ずっと力を入れ続けて、体を張り続けることで皆さん疲れているのではないでしょうか?

つらいけどこれがいい姿勢だからがんばる、というようにがんばればがんばるほどに体は緊張し、呼吸は胸の表面だけの浅い呼吸になっていき、体は疲れやすくなってきます。

肩甲骨を寄せ続けると、肩や腕を脱力したり、リラックスすることができなくなります。それだけではなく、硬くなることによって肩や首なども痛めやすくなります。

また、肩甲骨を寄せて胸を張り続けることによって、背中を腰の方に押し下げる力が働きやすくなり、そうなると慢性的な腰痛の原因にもなります。

いい姿勢だから!肩甲骨をキュッ!肩をピッ!と引く、小さい頃から叩き込まれてきたこの条件反射のような癖、

リラックスするということをイメージしてみてください。

例えば、海外のモデルがリラックスしてインタビューを受けるとき、背中は楽に丸く、肩甲骨を寄せてはいませんよね。

陸上競技などの控えスペースは選手は背中をピンッとして微動だにせずに自分を出番を待っているでしょうか?背中を丸くしてリラックスしていますよね。

リラックスするというのはそういうことなんです。

この癖は染みついた方ほどに気付けばそうなっていますが、気付いたときに「やめる」ということをします。やめた回数ほど体への無用な負担やリスクは減り、体は楽になります。

そこに適切な呼吸法や体操が加わると、早く肩甲骨を寄せる癖が改善されます。

まずは、肩甲骨を寄せてキープすることをやめる。

身体にやさしい自分作りの大切な一歩です。

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